「胸算用」の意味とは?例文・短文・使い方・類義語・由来を解説!

日常生活やビジネスの場面で、ふと頭の中で計算したり、先々の見通しを立てたりすることはよくありますよね。

そんなときに使われる言葉のひとつが「胸算用(むなざんよう)」です。

この言葉は昔から使われており、場面によってポジティブにもネガティブにも捉えられることがあります。

本記事では、「胸算用」の使い方や例文、類義語、そして由来について詳しく解説します。

ぜひ最後まで読んで、言葉の理解を深めてみてください!

慣用句「胸算用」の意味は?

意味:<する>心の中で見積もる事。むねざんよう。 出典:デイリーコンサイス国語辞典

「胸算用(むなざんよう)」とは、頭の中で大まかな計算をすることを意味する慣用句です。

特に、お金の収支や利益などを事前にざっと見積もる場面でよく使われます。

この言葉には、ポジティブな意味とネガティブな意味の両面があります

ポジティブな使い方

計画を立てる際に、事前におおよその見積もりをしておくことは重要です。

例えば、ビジネスや家計の管理で「胸算用」を活用することで、スムーズに計画を進めることができます。

ネガティブな使い方

一方で、希望的観測に基づいた「胸算用」をしてしまうと、実際の結果と大きくズレることがあります。

「胸算用が外れる」「胸算用が甘かった」などの表現が使われることが多く、楽観的すぎる見積もりへの注意を促すニュアンスも含まれています。

このように、「胸算用」は状況によってプラスにもマイナスにも働く言葉です。

次の章では、具体的な使い方や例文を紹介します。

「胸算用」の中学生でもわかる例文・短文と使い方

「胸算用」は、頭の中でざっと計算することを表す言葉です。

ここでは、中学生でも理解しやすい例文を紹介しながら、使い方を解説します。

「胸算用」の基本的な使い方

「胸算用」は、お金の計算や計画を立てる場面でよく使われますが、楽観的な見積もりが裏目に出る場合もあります。

そのため、「胸算用が当たる」「胸算用が外れる」といった表現もよく使われます。

「胸算用」を使った短文・例文

日常生活での例文

お小遣いの残りを胸算用して、新しいゲームが買えるか考えた。
修学旅行の費用を胸算用したけど、お土産代を忘れていた!
夏祭りでどれくらい使えるか胸算用してから屋台を回った。

ビジネス・仕事での例文

社長は来月の売上を胸算用しながら、新商品の計画を立てた。
予算の胸算用が甘く、想定よりも多く経費がかかってしまった。
事業を始める前に胸算用するのは大事だが、正確な計算も必要だ。

「胸算用が外れる」「胸算用が当たる」の例文

彼は新しいビジネスで大きな利益を上げるつもりだったが、予想に反して、胸算用が外れて経営が厳しくなった。
彼女の計算通り、株価が上がり、胸算用が当たったことで、投資の利益を得ることができた。
旅行の計画を立てていたが、急な天候の変化で胸算用が外れて、予定を変更せざるを得なかった。

「胸算用」は、日常生活でもビジネスの場面でもよく使われる言葉です。

大まかに計算すること自体は便利ですが、あまりにも楽観的な見積もりにならないよう注意が必要です。

次の章では、「胸算用」と似た意味の言葉や類義語について解説します。

「胸算用」の同義語・言い換えや類義語は?

同義語・言い換え・類義語意味例文
見積もり(みつもり)物事にかかる費用、時間、労力などを予測して計算すること。特に、仕事や計画を始める前に行う概算や予算を指します。
  • 会社は新しいオフィスのリフォームにかかる費用の見積もりを依頼した。
  • 工事の見積もりが予定よりも高く、予算を再調整する必要があった。
推計(すいけい)データや情報を元に、ある物事の規模や量を推測して計算すること。特に統計や調査に基づいた予測を意味します。
  • 今年の人口増加率を推計するために、過去のデータを分析した。
  • 経済学者は、失業率の推計をもとに次の政策を提案した。
皮算用(かわざんよう) 根拠が薄い、軽率で楽観的な予測。計画が現実的でない場合に使われ、結果的にうまくいかないことが多い。
  • 皮算用で車を買うための貯金を始めたが、急な支出で計画が狂ってしまった。
  • 彼は皮算用で株に投資したが、市場の変動に巻き込まれて損失を出してしまった。
目算(もくさん)視覚的、感覚的に大まかな予測を立てること。細かい計算をせず、目安としての予測に使われます。目算でこの部屋は15畳ぐらいだろうと考えたが、実際には20畳あった。
彼は目算で明日までに10キロの荷物を運び終わるだろうと言っていた。

まとめると、

「見積もり」 と 「推計」 は、データや情報を基にした比較的信頼できる予測や計算を意味します。

「皮算用」 は、もっと軽率で非現実的な予測を指し、あまり信用されない予測のことを意味します。

「目算」 は、視覚的または感覚的に大まかな予測を意味し、ある程度の誤差を許容する場合に使われます。

それぞれの言葉は、予測や計画の精度や信頼性に関するニュアンスの違いがありますので、状況に応じて使い分けることが重要です。

「胸算用」の由来・語源は?

「胸算用(むなざんよう)」は、物事の予測や計画を立てる際に、確かな根拠や詳細な計算に基づかず、感覚や思い込みに頼って立てた計画や予測を指す表現です。

この言葉には、少し軽率で楽観的な予測が含まれている場合が多いです。

それでは、この「胸算用」という言葉の由来や語源を詳しく見ていきましょう。

「胸算用」という言葉は、もともと「胸(むね)」と「算用(さんよう)」から成り立っています。

  • 「胸(むね)」: この部分は、心の中や自分の思いを意味します。ここでは、頭の中で考えたことや感覚的な予測を指します。胸の中で計算している、というイメージです。
  • 「算用(さんよう)」: 「算用」は「算(さん)」と「用(よう)」の組み合わせで、「算」は計算、「用」は使うという意味です。この部分は計算や予測に関連する言葉です。

つまり、「胸算用」という言葉は「胸の中で計算している」「自分の思い込みで計画を立てている」という意味になります。

計算はしているものの、しっかりした根拠がないため、現実的でない予測が立てられることが多いのです。

「胸算用」に関するQ&A

  • 「胸算用」の対義語は?
  • 「胸算用」を英語で言うと?

「胸算用」に関するよくある疑問は上記の通りです。

ここからそれぞれの疑問について詳しく解説していきます。

「胸算用」の対義語は?

「胸算用(むねざんよう)」とは、根拠があいまいなまま楽観的に立てた見積もりや計画のことを指します。

そのため、その対義語には、正確で慎重に立てられた計画や見積もりを表す言葉がふさわしいと考えられます。

下記の対義語の例を紹介します。

対義語意味例文
緻密(ちみつ)細部まで注意深く計算・計画されていること。論理的で正確な予測や計画を指す。
  • 彼のビジネスプランは胸算用ではなく、緻密に計算されている。
  • 緻密な分析を行った結果、予算の見直しが必要だと分かった。
綿密な計画(めんみつなけいかく)細かい部分までしっかり考えられた計画。感覚ではなく、事実やデータに基づいて立てられた計画を指す。
  • 彼は胸算用ではなく、綿密な計画を立てた上で事業を始めた。
  • 旅行の予算を綿密に計画しておいたおかげで、無駄な出費を防ぐことができた。
正確な見積もり(せいかくなみつもり)予算や時間などを具体的な根拠をもとに算出すること。
  • 会社の経営は、胸算用ではなく正確な見積もりが欠かせない。
  • 工事の費用を正確に見積もることで、予算オーバーを防げる。
精査(せいさ)細かい部分まで詳しく調べること。計算や計画をしっかり見直し、ミスを防ぐことを表す。
  • 予算を組む前に、精査を行い、不必要な支出を削減する。
  • 胸算用のまま契約すると損をするので、条件を精査した上で決定する。

以上をまとめますと、

「緻密」や「綿密な計画」は、細かく計算された計画を表し、「正確な見積もり」は、根拠のある数値的な予測を示し、「精査」は、慎重に確認する姿勢を強調する言葉として有効です。

場面に応じて、これらの言葉を適切に使い分けるとよいでしょう。

「胸算用」を、英語で言うと?

「胸算用(むねざんよう)」の意味を英語で表現する場合、下記の通りいくつかの表現が考えられます。

英語表現意味例文
wishful thinking(希望的観測)実際の状況を考慮せずに、自分に都合の良い結果を期待することを意味します。「胸算用」の楽観的な見積もりや計画のニュアンスと一致します。
  • Hoping to become rich overnight is just wishful thinking.(一晩で金持ちになれると思うのは、ただの胸算用だ。)
  • He made a business plan based on wishful thinking, not real data.

(彼は実際のデータではなく、胸算用でビジネスプランを立てた。)

count one’s chickens before they hatch(捕らぬ狸の皮算用まだ確定していないことを前提に計画を立てることを意味し、「胸算用」と非常に近い表現です。
  • Don’t count your chickens before they hatch.
    (胸算用をするなよ。)
  • He already planned how to spend his bonus, but he hasn’t even received it yet. That’s counting his chickens before they hatch.
    (彼はまだボーナスをもらっていないのに、使い道を決めている。それは胸算用だ。)
rough estimate(大まかな見積もり)正確ではなく、大ざっぱな見積もりを意味します。胸算用の「詳細な計算をせずに見積もる」という側面を表現する際に適しています。
  • His budget was just a rough estimate, so he ran out of money quickly.

(彼の予算は単なる胸算用だったので、すぐにお金が足りなくなった。)

  • We need an accurate calculation, not just a rough estimate.

(胸算用ではなく、正確な計算が必要だ。)

overoptimistic calculation(楽観的すぎる計算)あまりにも楽観的に見積もることを意味し、「胸算用」と一致します。
  • His sales forecast was an overoptimistic calculation, and the company faced a big loss.(彼の売上予測は胸算用だったため、会社は大きな損失を出した。)
  • Investors should be careful of overoptimistic calculations when evaluating a startup.(投資家は、スタートアップを評価する際に胸算用に注意すべきだ。)

まとめ:「胸算用」の意味・例文を理解しよう

「胸算用」は、物事を実際に進める前に、頭の中だけで都合よく計算し、計画を立てることを意味します。

ときには、楽観的すぎる見積もりが裏目に出ることもあれば、軽い見通しが意外とうまくいくこともあるでしょう。

人生では、大胆なチャレンジも必要ですが、冷静な判断や現実的な計画も欠かせません。

「胸算用」に頼りすぎず、地に足のついた準備をすることで、より確実な成功につながります。

夢や目標を持つことは大切ですが、それを叶えるための努力や計画も忘れずに。

思い描いた未来を現実のものにするために、希望的観測だけでなく、現実的な視点も大切にしていきましょう。