「鼻が高い」の例文・意味は?使い方・類義語・英語も解説!

子供が何かで優れた結果を残すと、親としては誇らしく思い、その喜びを誰かに伝えたくなるものです。

特に、学業やスポーツなどで素晴らしい成果を上げた時、その誇りは一層強く感じられるでしょう。

こうした状況でよく使われる表現に「鼻が高い」という言葉があります。

この記事では、「鼻が高い」の意味や使い方、類義語、そして英語での表現について詳しく解説していきます。

慣用句「鼻が高い」の意味・読み方

意味:人に自慢できるようなことがあって、得意になっている様子。出典:故事ことわざ辞典

「鼻が高い」(はながたかい)という慣用句には、「誇らしい気持ちである」「得意である」という意味があります。

これは、他の人に誇れるような成果や状況がある時に感じる、自己満足や自慢の感情を表す言葉です。

特に、自分自身ではなく、自分と関わりのある人の成功や名誉に対して誇りを感じる場合によく使われます

「立派な息子を持って私も鼻が高い」というように、身近な人の活躍に対して誇らしい気持ちを表すことができる表現です。

小学生も使える「鼻が高い」の例文を短文で紹介

「鼻が高い」という表現は、誇らしい気持ちを表す日本語の慣用句です。

特に、子供・親族・友達など自分と関係の深い身近な人が成功したり、褒められたりした時に使われます。

ここでは、小学生でも使いやすい「鼻が高い」の例文を短文で紹介します。

僕がリレーで優勝して、お母さんは「鼻が高い」って言ってくれた。
友達が絵のコンクールで金賞を取ったと聞いて、僕も「鼻が高い」。
弟が学芸会で主役をやったのを見て、僕はすごく「鼻が高い」気分だった。
私のクラスが運動会で優勝して、先生も「鼻が高かった」みたい。
お父さんが社長に昇進したとき、私はとても「鼻が高い」と思った。

これらの例文は、子供たちが日常生活で「鼻が高い」を使う時の参考にできるシンプルな表現です。

学校や家庭での出来事に当てはめて使ってみてください。

「鼻が高い」の使い方

「鼻が高い」という表現は、主に誰かが誇らしいと感じる瞬間に使われます。

たとえば、身近な人が優れた成果を上げた時に、その誇りを表現するのに適しています。

この表現は、特に親が子供の成績や成功を自慢するときに使われることが多いですが、他にも様々なシチュエーションで使用できます。

1. 親の自慢話:たとえば、子供が学校で優秀な成績を取ったり、スポーツの大会で優勝したりしたときに、親が「うちの子がこんなに頑張ってくれて、鼻が高いよ」といった使い方をします。

このように、親としての誇りや喜びを表すのにぴったりの言葉です。

2. 職場での成功体験:職場で大きなプロジェクトが成功し、その功績が認められたときにも「今回のプロジェクトが成功して、私も鼻が高いです」といった形で使えます。

この場合、成功したプロジェクトのメンバーの一員として自分の努力も評価されているという誇りを表現することができます。

3. 仲間の成功を称える場面:友人や同僚が何か大きな成果を上げた際に、その成功を共に喜び、「彼がこのプロジェクトを成し遂げて、本当に鼻が高い」と言うことで、相手への尊敬と誇りを表すこともできます。

ただし注意点として、「鼻が高い」を使う際には、自慢しすぎて相手に不快感を与えないように注意が必要です。

この表現は、相手との関係性や状況を考慮して、適切な場面で使うことが大切です。

このように「鼻が高い」は、誇りや喜びを素直に表現するための日本語の美しい表現の一つです。

日常の中で、自分や周りの人の成功を称える際に、ぜひ使ってみてください。

「鼻が高い」の類義語・似た意味のことわざ・四字熟語

「鼻が高い」という表現には、誇りや得意げな気持ちを表す類義語がいくつかあります。

それぞれの表現は微妙に異なるニュアンスを持ち、使い分けることで豊かな表現が可能です。

以下に「鼻が高い」との違いを説明しつつ、例文も紹介します。

類義語・似た意味のことば意味例文
得意気(とくいげ)自分が成功したり褒められたりしたときに得意な様子を表します。
これは「鼻が高い」と非常に近い意味を持ちますが、「得意気」はもう少し自分の内面の感情にフォーカスしている点が異なります。
テストで満点を取って、彼は得意気に答えを教えてくれた。
誇らしい(ほこらしい)自分や他人が成し遂げたことに対して誇りに思う気持ちを表します。
「鼻が高い」が誇りを持っている様子を強調するのに対し、「誇らしい」はその感情自体をより静かに伝える傾向があります。
息子が大会で優勝したと聞いて、私は誇らしい気持ちになった。
満足気(まんぞくげ)何かを成し遂げた際の満足感を表します。
「鼻が高い」は主に他人に対する誇りを含むことが多いですが、「満足気」は自分自身の成果に対する内面的な満足を表現します。
プロジェクトが無事に終わって、彼は満足気にほほ笑んだ。
高慢ちき(こうまんちき)自分の成功や能力に対して過度に自信を持ち、他者を見下すような態度を表します。「鼻が高い」は肯定的な意味が強いのに対し、「高慢ちき」はネガティブなニュアンスが含まれます。試合に勝った後、彼は少し高慢ちきな態度を取ってしまった。
天狗になる(てんぐになる)自分の成功や実力を誇示し、過信してしまうことを指します。「鼻が高い」が他人に対する誇りや満足を表すのに対し、「天狗になる」は自分が過剰に自信を持ち、傲慢になる様子を表現します。褒められすぎて天狗にならないように、気をつけなさい。
有頂天外(うちょうてんがい)非常に喜んで、天にも昇るような気持ちを表す四字熟語です。
「鼻が高い」は誇りや得意げな感情を示すのに対し、「有頂天外」は喜びや興奮の感情を強調する表現です。
彼が受賞したと聞いて、家族全員が有頂天外だった。
鼻高々(はなたかだか)「鼻が高い」とほぼ同じ意味で、誇らしげな気持ちをさらに強調する表現です。どちらも成功や評価を受けた時の誇りを示しますが、「鼻高々」はより自信に満ちた態度を表します。娘が一等賞を取って、私は鼻高々だった。
得意満面(とくいまんめん)得意そうな顔つきをすることを意味します。
「鼻が高い」が誇りや得意な気持ちを表すのに対し、「得意満面」はその感情が表情に現れている様子を強調します。
試合で勝利し、彼は得意満面の表情でトロフィーを掲げた。

「鼻が高い」の由来・語源

「鼻が高い」という表現には、主に二つの由来があります。

一つは、自信や誇りを持っている姿勢そのものから来ているとされています。

誰かが自分の成功や功績を誇らしく思い上を向けると、自然と鼻も高くなるように見えることから、「鼻が高い」という表現が生まれたという説です。

つまり、得意げに顔を上げている様子が、文字通り「鼻が高い」という言葉に繋がったわけです。

もう一つは、日本の妖怪である天狗から来ているという説です。

天狗は日本の伝説に登場する妖怪で、その特徴的な高い鼻と、自信満々で他人を見下す性質が広く知られています。

天狗は仏教の教えを学んでいたものの、自分のことを非常に偉いと思い込み、他者に対して高慢な態度を取るようになったとされています。

そのため、「鼻が高い」という表現が自慢げで傲慢な態度を示す意味として使われるようになったとされています。

「鼻が高い」に関するQ&A

  • 「鼻が高い」の反対の意味・対義語は?
  • 「鼻が高い」を英語・中国語で言うと?

「鼻が高い」に関するよくある疑問には主に上記の2つがあります。

それではこの後それぞれの疑問について詳しく解説していきます。

「鼻が高い」の反対の意味・対義語は?

「鼻が高い」と反対の意味を持つことば・慣用句としては、主に次の2つがあります。

対義語・反対語意味例文
肩身が狭い(かたみがせまい)自分の立場が他人に対して申し訳なさや気まずさを感じる状態を示します。関わりのある人の成功や名誉に対して誇りを感じる「鼻が高い」と対照的に、自分の状況や立場に対する不安や圧迫感を表します。息子が問題を起こしたことで、家族として肩身が狭い思いをしている。
顔が立たない(かおがたたない)自分や関わりのある人の失敗や問題によって、他人に対して恥ずかしい思いや名誉が損なわれる状態を示します。この表現は、何かがうまくいかずに自分や関係者の評価や尊厳が失われ、他人に対して申し訳ない気持ちや不名誉を感じる状況を表します。せっかく親の推薦で入学した学校で問題を起こしてしまい、親としては顔が立たない。

「鼻が高い」を英語・中国語で言うと?

「鼻が高い」と同様の意味を外国語ではどのように言うのでしょうか。

ここでは英語と中国語の表現をご紹介します。

<英語での表現>

英語意味例文
proud「鼻が高い」を英語で表現する場合、最も直接的な言葉は「proud」です。この言葉は、誰かの成功や業績に対して誇りを感じることを示します。My father is so proud of my achievements.
(私の成果を見て、父はとても鼻が高い)
take pride inTake pride in」というフレーズも、「鼻が高い」の意味を表すために使われます。特に、他人の成功や成果に対して誇りを感じる場合に適しています。She takes great pride in her daughter’s accomplishments. (彼女は娘の成功にとても鼻が高い)

 

<中国語での表現>

中国語意味例文
自豪(zì háo)中国語で「鼻が高い」に相当する表現は「自豪(zì háo)」です。この言葉は、誰かの成功や成果に対して誇りを感じることを意味します。我为我的孩子感到自豪。 (私は子どもの成功に鼻が高い)
得意(dé yì)「得意(dé yì)」も「鼻が高い」の意味を表すために使用されることがありますが、より一般的には「得意」は自分の技術や能力に対しての自信や満足感を示します。他对自己的成就感到得意。 (彼は自分の成果に鼻が高い)

まとめ:「鼻が高い」の意味・例文を理解しよう

「鼻が高い」という表現は、自分と関わりのある人の成功や名誉に対して誇りを感じることを示します。

自分自身の成功には使われず、他人の成果や業績に対する誇りや喜びを表します。

親や友人、上司に自分の事を「鼻が高い」と言われると、言われた当人としては非常に嬉しく思うものですが、そのように言われる人間になれるよう日々成長を心がけたいものですね。